2024.8.05
弾丸登山94%大幅減 開山1カ月 県規制が効果 富士吉田市調査
山梨県が富士山吉田口登山道に初めて登山規制を敷いた夏山シーズンで、富士吉田市は1日、7月の開山後1カ月間に6合目を通過した登山者が前年同期比16・4%減の5万5185人で、夜通しで山頂を目指す「弾丸登山」が例年多い時間帯の通過は94・5%の大幅減だったと発表した。県が5合目にゲートを設けて夜間は閉鎖する運用を始めており、夜間の登山者は4分の1に減少。市富士山課は「弾丸登山抑制の効果が出ていると見込んでいる」とした。
5合目ゲートは午後4時~翌日午前3時に閉鎖(山小屋宿泊者は通行可能)。市は6合目安全指導センター前で通過する登山者数を計測しており、同課によると、閉鎖が影響すると想定する時間帯(午後5時~翌日午前3時)の通過者数は2579人で、昨年同期(1万757人)から76%の減少だった。この時間帯の通過者が全体に占める割合は今季が4・67%で、昨季が16・3%だった。
特に、例年弾丸登山者の通過が多い午後9時~午前0時は85人で、昨季(1543人)から1458人減った。
(2024年8月2日付 山梨日日新聞掲載)
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