2024.7.18
霊峰、日帰り登山「混雑」吉田口ゲート規制 駆け込み、夜間滞留も
富士山吉田口登山道は、今月1日の開山以降初となる3連休初日の13日、多くの登山者でにぎわった。登山の事前予約数は日帰りの1千人分が初めて埋まり、多くの当日受け付けの登山者も山頂を目指した。ただ、夕方から日帰りで山頂を目指そうとする外国人登山者に対して現場スタッフが危険を訴え、制止する場面も。山小屋関係者によると、夜間に8合目付近に滞留する登山者の姿もみられた。登山規制により夜間の登山者は大幅に減少しているが、ゲートが閉まる直前から登り始める人たちの安全確保の難しさを指摘する声も聞かれた。
5合目に設けられた通行料の支払窓口にはこの日の午前中から、事前予約をした登山者や当日受け付けの登山者らが断続的に訪れた。正午~午後2時には窓口の前に列ができる状態もみられたが、登山者らはほぼ滞りなく受け付けを済ませ、入山した。
富士山では昨夏、弾丸登山者らで山頂付近が混雑。8合目付近の山小屋の外では、登山道で仮眠をとるなどする登山者であふれかえった。こうした状況を受けて、県は今夏、宿泊を伴わず、夜通しで山頂を目指す「弾丸登山」防止を目指し、午後4時~翌午前3時に山小屋予約のない登山者の通行の規制を始めた。
(2024年7月14日付 山梨日日新聞掲載)
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