漫画家ホテル経営に奮闘　富士河口湖
カフェ開設「文化に触れて」

陳列された漫画を整理する外川亜希子さん。外国人観光客向けに英語版の作品も並ぶ＝富士河口湖町浅川

　富士河口湖町出身の漫画家外川亜希子さん（４３）が、親族から引き継いだ「ホテル湖龍」（同町浅川）の経営に奮闘している。新型コロナウイルス禍の影響に苦しみながらも、館内に漫画の魅力を紹介するカフェをオープンさせた。外川さんは「宿泊者に日本の文化に触れてもらいながら、地域からより愛されるホテルにしていきたい」と話している。

　漫画カフェは４月２０日にオープン。ホテルの名前にちなみ「りゅうのす」と名付け、漫画や画集約１万４千冊を備えた。日本語のほか、英語、中国語でそろえている。湖畔を望めるカウンターと、集中して読める小部屋４室も作った。
　７月まで町内の小中学生や保護者を対象に無料で開放する予定だ。外川さんは「宿泊客や地域の人が漫画を楽しめる場所として、ホテルに足を運んでもらえるようにしたい」と話している。

(2024年6月4日付 山梨日日新聞掲載)