2024.5.21

富士登山予約を開始 初回集計 サイトで申請6849人分

 山梨県は20日、今夏から富士山吉田口登山道で導入する登山の事前予約の受け付けを始めた。県は登山者から通行料2千円を徴収することを決定していて、事前決済により混雑の解消を図る。同日午後4時現在で6849人が予約した。
 県富士山保全・観光エコシステム推進グループによると、山梨、静岡両県と環境省が運営する富士登山オフィシャルサイトで20日午前10時に受け付けが始まった。午後4時までに1997件(6849人分)の申請があった。1日当たり100人程度で、「日帰り」と「山小屋宿泊」は「半々くらい」(県担当者)だったという。
 同グループの担当者は「富士山の開山まで1カ月半程度あり、確実に登山を決めた人が予約したのではないか」と話していた。
 代表者1人の氏名と電話番号、山小屋宿泊者は宿泊先を入力し、1人当たり3千円(入山料と通行料、通行料のみは2千円)をクレジットカードかQRコード決済で支払う。予約が完了するとメールでQRコードが届く。5合目受付の端末にコードをかざして認証する。
 1回で最大100人分を予約できる。前日の午後11時59分まで受け付ける。自己都合のキャンセルや日程変更に対する返金はない。予約すれば5合目のゲート通過が確約されるが、午後4時~翌日午前3時は予約していても通行できない。
 開山期間は7月1日~9月10日で、1日当たりの登山者の上限は4千人。事前予約は任意だが、予約枠を1日当たり3千人確保している。予約枠の余りと残る千人分は当日枠に回す。

(2024年5月21日付 山梨日日新聞掲載)

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