2023.10.31

地域再生大賞候補「まちづくりエコシステム」(富士吉田)
人が人を呼ぶ好循環

 富士吉田市では、地域おこし協力隊OBたちが市内でデザイン事務所やNPO法人などを立ち上げ、地場産業振興や、若者が地域を知る活動、市の産品のデザイン力向上などに取り組んでいる。歴代協力隊14人のうち10人が任期終了後も定着。それぞれの得意分野を生かしながら、まちづくりの「エコシステム」を形成しつつある。

 同市へのふるさと納税の寄付額は、22年度は88億円を超え、県内トップで、全国でも9位。返礼品そのものの魅力に加え、パンフレットなどの関連品が統一されたデザインとなることで、「市のブランドイメージ向上につながっている」(市ふるさと創生室)という。
 さらに、「若い移住者たちがおもしろそうなことをやっている」という評判が人を呼び、20~30代の若い世代の移住者が増加。新たな移住者が飲食店やデザイン会社、宿泊施設を立ち上げるなど、人が人を呼ぶという好循環が生まれ、街の活性化につながっている。

(2023年10月30日付 山梨日日新聞掲載)

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