富士山をきれいにする運動
ごみ８．５トンを回収　本年度の清掃終了奉告

拝殿前を掃き清める出席者＝富士吉田・北口本宮冨士浅間神社

　公益財団法人富士山をきれいにする会（野口英一理事長）は２５日、富士吉田・北口本宮冨士浅間神社で、本年度の富士山環境美化清掃終了奉告祭を開いた。本年度、富士山周辺で行った清掃活動には延べ１３８団体、７４３７人が参加し、計８・５トンのごみを回収した。
　奉告祭には富士北麓地域の市町村や団体から約４０人が出席。野口理事長が「富士山が世界文化遺産登録１０周年を迎え、ふさわしい成果を上げることができた。一層努力することを誓う」と奉告文を読み上げた。
　出席者はほうきや熊手で拝殿前を掃き清め、清掃用具を返納した。富士吉田市の堀内茂市長は祝辞で「清掃活動が継続され、富士山を訪れる観光客や地元住民の美化への意識も変わっている」と述べた。
　富士山環境美化功労者にはマウントフジトレイルクラブが選ばれ、太田安彦代表理事らに表彰状が渡された。
　本年度の活動は、前期クリーン作戦は４年ぶりに一般ボランティアが参加。後期は台風１３号接近のため中止した。

(2023年10月26日付 山梨日日新聞掲載)