2023.9.21

今夏の登山者22万人 山静両県

 環境省は19日、富士山8合目付近で調べた今年の夏山シーズン(7月1日~9月10日)の山梨、静岡両県の登山者数が22万1322人だったと発表した。昨年よりも6万1177人(38・2%)増加した。環境省は新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴い、外国人を含めて来訪者が増えたとみている。
 ただ、コロナ禍前の2019年と比べると、1万4324人(6・1%)少なく、過去10年間では閉山した20年を除いて4番目に少なかった。環境省は、お盆の時期に台風が接近したことや、混雑が予想されるお盆、週末を避けての分散登山を呼びかけたことが影響したとみている。
 今夏の月別人数は、8月が最も多い10万702人。7月は9万2156人、9月は2万8464人だった。1日当たりの登山者数が最も多かったのは7月16日(日曜日)の7221人。8月12日の6405人、7月29日の6301人、9月2日(いずれも土曜日)の5885人などと続いた。
 登山道別では吉田ルートが最も多く、13万7236人で約6割を占めた。次いで富士宮が4万9545人、須走が1万9062人、御殿場は1万5479人だった。
 環境省は毎シーズン、4ルートの8合目付近に赤外線カウンターを設けて登山者数を調べている。

(2023年9月20日付 山梨日日新聞掲載)

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