2023.8.15
富士山臨時支局 写真日記 光の列に思い新た
山頂にたどり着き、後ろを振り返ると、無数の光が列をなしていた。登山者のヘッドライトがつくる「光跡」は、麓からも見られる夏山シーズンの風物詩だ。
2日未明の9合目付近は、登山者で渋滞ができていた。早く登りたい気持ちを抑えて周囲を見渡す。登山者は岩に足を取られないよう慎重に歩を進め、登山ガイドはツアー客が判別できるよう赤や緑のライトを持っていた。安全登山を呼びかけるため、誘導灯を振る安全誘導員の姿もあった。
富士山臨時支局の取材でさまざまな登山者とふれあい、思いや願いに触れた。共通していたのは「富士山が好きだ」という気持ちだった。地元紙の記者として、日本のシンボルとして愛され続ける富士山に光を当て続けたい。
(2023年8月11日付 山梨日日新聞掲載)
広告