2023.8.10

富士山ごみ投棄現状知って ユーモアイラストで問題提起 道の駅なるさわ

尿入りペットボトルを題材にした「ふじさんゼロゴミアクション ユーモアイラスト展」=道の駅なるさわ

 富士山のごみ投棄について考えてもらおうと「ふじさんゼロゴミアクション ユーモアイラスト展」が20日まで、鳴沢村の道の駅なるさわで開かれている。尿入りペットボトルの投棄問題などをテーマにしたイラスト21点が展示されている。
 展示会は、富士山の環境美化に取り組むふじさんゼロゴミアクション事務局が主催、認定NPO法人富士山世界遺産国民会議が協力して開催。環境漫画家の本田亮さんが描いた作品を展示している。キツネやタヌキが尿入りペットボトルから逃げているイラストや、富士山の隣にごみの山が雲海の上まで積み上がっているイラストなど、ユーモアのある作品が並んでいる。
 本田さんは約35年前から、環境問題や社会問題などを題材に作品を描いている。今回、尿入りペットボトルの投棄を題材にしたことについて「富士山のごみ拾い運動に参加した際、尿入りペットボトルが捨てられていることに驚いた。環境問題のメッセージを分かりやすく伝えたかった」と話す。
 富士山の環境保全活動に取り組むマウントフジトレイルクラブの太田安彦代表理事によると、投棄された尿入りペットボトルは国道139号沿いなどで多数見つかっている。通行車両などから夜間に投棄された可能性があり、悪臭がして破裂の危険があるほか、そのまま焼却処分できないなどの問題があるという。

(2023年8月9日付 山梨日日新聞掲載)

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