2023.8.03

電動キックボード貸し出し

 インバウンド(訪日客)向けの観光事業などを手がけるJバウンド(甲府市下石田2丁目、清水栄一社長)は、富士急行線河口湖駅前の「ふじさんプラザ」で電動キックボードのレンタル事業を始めた。改正道交法が1日に施行され、一部の電動キックボードは運転免許が不要となったことを受け、インバウンド向けの2次交通手段として導入を決めた。

 同社によると、貸し出す電動キックボードは長さ、高さが各120センチ、幅24センチで最高速度は時速20キロ。レンタル場所から最大5・5キロまで利用でき、エリア内には河口浅間神社や富士すばるランドなどがある。エリアを外れると自動的にキックボードの電源が切れる仕組みになっている。ヘルメットも貸し出す。
 貸し出し対象は国内外の16歳以上。交通ルールやマナーに関するテストに回答してもらい、スタッフが直接乗車指導した上で貸し出す。テストは中国語と英語を用意している。
 外国人観光客は河口湖駅周辺からタクシーなどで移動することが多いが、同社は「観光客の増加に伴いタクシーの確保に時間がかかるケースも増えている」とし、電動キックボードに着目。改正道交法の施行で利用のハードルが下がったことから、外国人に快適に観光を楽しんでもらおうと事業の開始を決めた。
 料金は3時間3千円、6時間5千円など。今後は同社が運営する富士河口湖町の登山用具レンタルショップなどへの配備も検討している。

(2023年8月1日付 山梨日日新聞掲載)

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