2023.7.25

富士登山者3万83人 吉田口1~17日、コロナ前上回る

 環境省は20日、富士山の山開きから17日までの登山者数を発表し、吉田口登山道は3万83人で、新型コロナウイルス禍前の2019年より約4割増え、過去10年で2番目の多さだった。静岡県側を含めた登山者数も過去10年で2番目の多さ。
 環境省は吉田、須走、御殿場、富士宮の4ルートの各8合目付近の山小屋に赤外線カウンターを設置して、登山者数を自動で計測。吉田ルートは山開きの1日から計測を開始し、16日の3974人が最多で、次いで15日の3117人だった。
 14年以降、1~17日の17日間で最多だったのは17年の3万2081人。コロナ禍前の19年は2万1438人で、22年は1万4189人だった。
 一方、静岡県側3ルートは今月10日に開山。吉田ルートを合わせた4ルートの合計は4万1518人で、17年の4万3074人に次ぎ、過去10年で2番目の多さ。19年は2万9593人で、22年は1万9453人だった。
 環境省は新型コロナが5類に移行したことが登山者数増加の要因とみている。山小屋の収容人数がコロナ禍前より縮小していることから、山小屋を確保するために、平日の登山やルート変更、標高の低い場所にある山小屋での宿泊も検討することなどを登山者に呼びかけている。

(2023年7月21日付 山梨日日新聞掲載)

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