富士山「夏」本番

　富士山の山梨県側が山開きした１日、富士山周辺では、開山と富士山世界文化遺産登録１０年を祝う祭事やイベントが開かれた。富士山５合目の小御嶽神社の開山祭では４年ぶりにみこしの練り歩きが復活。おにぎりの配布や鉄道のイベントも開かれ、記念の日を盛り上げた。

みこし復活　

富士山５合目の小御嶽神社で開かれた開山祭で、４年ぶりに復活した売店関係者らによるみこしの練り歩き。祭典では大天狗（てんぐ）と小天狗が富士講信者を本殿から鳥居まで先導した

おにぎりパクッ！

　富士北麓地域の有志でつくる「富士山の『日』祭り実行委員会」が富士山５合目で配ったおにぎりを頬張る登山客。世界文化遺産登録１０年の富士山に向かっておにぎりを食べてもらおうと、標高にちなんだ３７７６個が無料で配られた。

ミニ列車に乗車

　富士山麓電気鉄道とＪＲ東日本が富士急行線富士山駅ビルＱ－ＳＴＡで開いた、富士山世界文化遺産登録１０年を祝うイベント。ミニトレインの乗車体験、子ども用の駅長の制服を着る撮影会などがあり、多くの家族連れでにぎわった。

(2023年7月2日付 山梨日日新聞掲載)