「弾丸登山は危険」県　呼びかけ

　山梨県や富士吉田市などは今夏、富士山の山小屋に予約が集中し、山小屋に泊まれない人らが一気に山頂を目指す「弾丸登山」の増加が懸念されるとして、登山者に安全な登山を呼びかけている。
　６合目富士山安全指導センターでは弾丸登山の自粛を求めるパンフレットを配布。１日はスタッフが登山者に服装や装備についてアドバイスし、山頂付近が悪天候になっていることを伝えるなどして安全な登山を呼びかけた。
　環境省や山梨、静岡両県が運営する富士登山オフィシャルサイトはトップページに「重要情報」として「弾丸登山や日帰り軽装登山は非常に危険です」との注意書きを掲載。今夏は混雑が予測されるとして、山小屋への宿泊予約と装備、登山計画の事前準備を必ず行うよう求めている。
富士吉田市もガイドマップで弾丸登山をしないよう呼びかけている。
　県は７月１５日～９月１０日のうち、特に弾丸登山による混雑が予想される毎週金曜日の深夜から土曜日の早朝にかけて巡回指導を実施。２人一組で登山道を巡回し、急いで登ったり、前方の人を追い越したりしないよう呼びかける。

(2023年7月2日付 山梨日日新聞掲載)