富士山噴火時の現地対策拠点
山梨県は、富士山噴火時の現地対策拠点について、富士河口湖町大石にある東京都世田谷区の区立施設を使用することを決定。地理的な条件や関係機関が活動するスペースが確保できることが決め手となったといい、県と同区が2023年3月28日、施設の使用に関する協定を締結。
現地対策拠点として使用するのは、世田谷区が区立中1年生の校外学習などのために設けている「区立河口湖林間学園」。敷地面積は約1万8700平方メートルで、宿泊棟や体育館棟の建物がある。
県と区は今後、噴火時に円滑に施設を使用できるよう、必要に応じて防災訓練を実施。協定では噴火時に中学生らが施設を使用していた場合、安全に帰宅できるように県が支援することも盛り込んでいる。
県は富士山噴火時の現地対策拠点について2021年3月、富士山を直接観察できることや、甲府市内とのアクセスが良いことなどから大石地区への設置が最適とする報告書をまとめていた。検討を進めた結果、十分なスペースが確保できる点などを考慮して区立施設の使用を世田谷区に要請したという。
広告