2023.3.04
富士山保護へ「FDGs」
山静の4小がサミット、目標設定
富士山の登山口がある山梨、静岡両県の4小学校の6年生が富士山や地域について学び合う「富士山登山口子供サミット」の成果発表会が開かれた。山梨から参加した富士吉田市の吉田小は、2033年までに富士山をより豊かな環境にしていくための目標を発表。「SDGs(持続可能な開発目標)」にちなみ、富士山の名を冠した「FDGs」として環境保護などに取り組んでいくことを紹介した。
サミットは、地域に富士山の登山口がある静岡県富士宮市の大宮小、小山町の須走小、御殿場市の印野小と、吉田小の4校の6年生が参加して、昨年7月から始まった。吉田小では富士山にまつわる地元の歴史や文化、課題について研究してきた。
2月9日は各校をオンラインでつないで成果発表会を開催した。吉田小の児童は、今年富士山が世界文化遺産に登録されてから10年を迎え、次の10年に向けて2033年までに富士山をより良い環境にしていくことを宣言。「SDGs」の「Sustainable(持続可能な)」を、「Fuji」にして「FDGs」と名付けた。
富士山のごみ問題の解消、信仰登山といった歴史や文化の発信、災害被害をゼロにすることなど八つの目標を設定。各校から「FDGs」の名前や目標を作り上げたことを評価する声が上がった。
(2023年3月2日付 山梨日日新聞掲載)
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