道の駅どうし
サイクリング客に人気
道志村の国道413号沿いに位置する「道の駅どうし」は、東京や神奈川などの東京圏から富士五湖地域を訪れる観光客でにぎわっている。国道の山中湖村平野から神奈川県境までの区間は「道志みち」として親しまれており、ツーリング客やサイクリング客の休憩地としても人気。
道の駅どうしは1999年4月に開業。村が運営し、2012年に村が出資する「株式会社どうし」が引き継いだ。農産物直売所を兼ねる売店と、村の食材を使用した料理を提供するレストラン「手作りキッチン」がある。
売店では、村内の農家約70軒が出荷する朝採れ野菜や花卉、加工品など約2000種類の商品を販売。野菜や山菜の人気が高く、特に村が全国有数の生産量を誇るクレソンは遠方から買い求める客が多いという。地域住民が手作りしたそばや酒まんじゅうもとりそろえている。
レストランではカレーやそばなど約20種類を用意。特産のクレソンを使ったゴマ和えやケーキも提供している。中でもソフトクリームの人気は根強く、新型コロナウイルス禍前の休日には1日に千個を売り上げたという。
村内の国道413号は、21年東京五輪で自転車ロードレースの会場になった。コースが決定した2018年以降はツーリング客に加え、サイクリング客も増加。サイクリング客の要望に応えるため、2020年までに芝生広場のサイクルラックを7台増やして10台にした。無料で空気を入れたり、車両の整備用に工具を貸し出したりするサービスも提供している。
村内にはキャンプ場が約40カ所点在。コロナ禍を追い風にキャンプ人気が高まったことを受け、2020年からは売店を改修してトングや炭、加工肉、菓子などの日用品の販売も開始した。村民の生活基盤を支える役割も担っている。
アユ 骨まで柔らかく 炊き込みご飯 定番に
道の駅どうしでは、村の清流で育ったアユを使った「鮎めし」が人気を集めている。炭火で焼いたアユを炊き込んだご飯は、アユのうま味や香りを楽しむことができる。
道の駅で毎年6月に開かれている「あゆ祭り」でアユの炊き込みご飯が提供されていたが、運営側が2020年にレストラン「手作りキッチン」のメニューに加えた。アユは2度加熱して薄味のしょうゆで味付けしており、骨まで柔らかく仕上がっている。
1個約230グラム。紙パックに入れて提供しており、持ち帰りにも適している。
【所 在 地】山梨県道志村9745
【開 業】1999年4月
【駐車台数】普通車100台(二輪車用の駐車場を含む) 大型車5台、身体障害者用4台 サイクルラック10台
【施設内容】売店、手作りキッチン
【延床面積】647平方メートル
【営業時間】9:00~18:00。各施設の営業時間は変更する場合がある。
【アクセス】
〈車〉中央自動車道都留ICから国道139号、県道24号、国道413号経由
イベント情報
「水源の森からマルシェ」
【開催日程】2023年3月18日(土)~3月19日(日)
【開催概要】食と美術に関するイベントを手がける「ポイントオブビュー」の古井真也代表と、2019年から道志村にアトリエを構える諏訪綾子さんが企画。村内外から事業者が出店し、木工品やクレソン、ジビエ料理などを販売。
「道志渓谷 やまめ祭り」
【開催日程】2023年3月19日(日)