2023.2.28
外来植物の調査手法紹介
富士山科学研が成果発表会
県富士山科学研究所は25日、甲府・県立図書館で本年度の研究成果発表会を開いた。3人の研究員が口頭発表に臨み、外来植物の調査や防除などについて報告した。
安田泰輔研究員は、生態系や生活に影響を与える外来植物の侵入、分布状況を調べる手法を紹介。「深層学習」系の人工知能(AI)を活用することで、より広域的に把握できたと発表した。
三ツ井聡美研究員は、外来植物の防除マットの使用を呼びかける看板のメッセージに着目。アンケート結果をもとに、メッセージを工夫し、より効果が上がるよう取り組んでいくと報告した。
久保智弘研究員は、防災教育の充実と教員の負担軽減を図る支援システムの開発状況を説明した。
ポスターによる発表もあり、「自然環境」「火山防災」「環境共生」の三つのテーマについて計16の報告があった。
発表会には県内外から約70人が参加。研究所の藤井敏嗣所長は「研究成果を県民に還元し、より広く理解してもらえれば」と話した。
(2023年2月26日付 山梨日日新聞掲載)
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