遊覧船１日１０便運航

富士急 芦ノ湖で来月から

　富士急行は１６日までに、伊豆箱根鉄道（静岡県三島市）から３月に引き継ぐ箱根・芦ノ湖の遊覧船事業の運航内容などを発表した。従来の運営方針を引き継ぎながら、記念キャンペーンなどを展開していく。

　富士急行によると、従来通り芦ノ湖内の「箱根関所跡」「元箱根」「箱根園」の三つの港を巡る約４０分のコースなどを用意。午前９時２０分から一日１０便を運航する。船上から箱根の名所や富士山などの眺望が楽しめ、観光客から人気が高いという。乗船料金に変更はなく、定期航路（往復）で中学生以上１４８０円、小学生７４０円など。

　３月１～１２日は記念キャンペーンを実施。「元箱根」から乗船する先着１００人におみくじ付きの富士山型のクッキーをプレゼントし、大吉を引き当てた１０人には富士急ハイランドフリーパスや十国峠パノラマケーブルカー乗車券（いずれもペア）などを贈る。

　今回の事業譲渡は伊豆箱根鉄道から持ちかけ、昨年１０月に両社が合意。富士急行は「観光上、重要な拠点になる」とし、伊豆箱根鉄道は「主力事業に経営資源を集約する」としている。

　富士急行の担当者は「今後運航しながら新規イベントやサービスを拡充していく。外国人を含めて、多くの人を呼び込みたい」と話している。

(2023年2月17日付 山梨日日新聞掲載)