2022.11.11

空き家 民泊施設に

西桂 改装、カフェも併設

 西桂町下暮地で空き家を活用した民泊施設が、今秋にオープンした。都留市下谷の志村富美江さん(66)が営み、手作りの料理を振る舞うカフェも併設。改装でレトロな雰囲気の民泊施設に仕上がり、志村さんは「観光客や登山客に気軽に利用してほしい」と話している。

 施設の名称は「三ツ峠の宿」。三ツ峠の麓の自然豊かな場所にある木造平屋の2LDKで延べ床面積は約130平方メートル。リビングには木製の机や椅子、花形のスポットライト、富士山をあしらった障子などを備え10月上旬にオープンした。一棟貸しを想定していて、2部屋ある和室には最大計7人が寝泊まりできるという。

 施設は志村さんの親族が住んでいた、築40年の民家を改修した。約3年前に引っ越して空き家になったため、県事業の補助を受けて改修をスタート。柱や外壁、屋根を残し、家具や水道設備を新調して完成した。

 施設には志村さんが切り盛りする「カフェもくせい」も併設。「手作りランチ」は日によってメニューが変わり、ピザトーストやビーフシチューといった家庭的な料理を味わえる。デザートも提供し、レトロな喫茶スペースや、テラス席で楽しめる。

 町商工会によると、同町下暮地区に現在、「三ツ峠の宿」以外の民泊施設はないという。志村さんは「地域に密着した施設として運営し、登山や観光で訪れた人が立ち寄れる場所にしたい」と話していた。

 金、土、日曜営業。民泊施設の利用料金は夏季3人3万円、そのほかの季節は2人2万円。以降は1人当たり8千円。

(2022年11月9日付 山梨日日新聞掲載)

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