2022.10.03
芸術 触れて楽しむ
ダリ作品で夫婦円満 河口湖音楽と森の美術館
観光施設「河口湖音楽と森の美術館」は9月30日、20世紀のスペインの巨匠サルバドール・ダリが制作したブロンズ作品「レースをまとった犀」を公開した。ダリが愛妻家だったことと「妻」と「サイ」にかけて、「作品のサイの鼻を触ると家内安全や夫婦円満になる」(施設担当者)と言われているという。
施設内のミュージアムショップ前の広場に設置。同施設によると、ダリが1956年に制作し、大きさは全長約4メートル、台座を含めた高さが約3メートル。ダリが8体しか造っていない貴重な作品で、時価8億円の価値があるという。
これまで作品は中部国際空港(愛知県)に展示されていた。美術館が芸術作品を通じて地域を活性化させようと、所有者と協議し、3年間をめどに借りられることになった。
30日は除幕式が行われ、町関係者が設置を祝い、早速、サイの鼻に触れていた。施設運営会社の堀内貴丈社長は「この作品を契機に富士北麓地域をアートの聖地にしたい。自然とアートの融合で地域を盛り上げていきたい」と話している。
(2022年10月1日付 山梨日日新聞掲載)
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