2022.9.08
もみじ回廊 距離2倍に
富士河口湖 新エリアを整備
富士河口湖町は、秋の恒例イベント「富士河口湖紅葉まつり」(同運営協議会主催)で、人気スポットとなっている「もみじ回廊」の距離を約200メートル延長する。20年以上続く祭りに新エリアを設けることで、新たな魅力を創出し、誘客を強化したい考え。町は10月の祭り開催までに整備を完了させる方針。
もみじ回廊は梨川沿いに整備し、現在の散策路は片道160メートル。散策路北側の折り返し地点となっていた橋から久保田一竹美術館付近までの区間に新たに散策路を整備し、川の上流に向けて約200メートル延長。距離は2倍以上になる。
町は足元を照らす電灯を道に取り付け、安全のためのロープを張るほか、草刈りや整地を行うなどして整備を進める。整備事業費は364万円。
町観光課は延長される散策路について、「民家が少なく、野趣あふれる場所で、従来のもみじ回廊とは雰囲気が異なる」と説明。モミジなどの木々が植えられていて秋には紅葉が楽しめるといい、「奥の細道エリア」と名付け、10月末の祭り開催の前までに整備を完了する方針。
祭りは今年で24回目。川沿いに植えられたイチョウやモミジが色づき、町の秋の風物詩として毎年多くの観光客が訪れる。「リピーターも増える中、紅葉まつりの草分け的存在でもあるこの祭りに新鮮味を演出したい」(町観光課担当者)と整備を決めた。
祭りは10月29日から11月23日まで。午後10時までライトアップも行われる予定。同課の担当者は「きっと満足してもらえると思う」と期待感を示した。
(2022年9月6日付 山梨日日新聞掲載)
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