2022.9.04

富士登山者 9万6649人

吉田口 コロナ前に届かず

 富士吉田市は1日、富士山吉田口登山道の7、8月の登山者数が9万6649人だったと発表した。昨年同期の約1.8倍で、新型コロナウイルス流行前の2019年同期の約6割だった。市は、伸び悩んだ要因について、不安定な天候、コロナの感染拡大などを挙げた。

 市富士山課によると、吉田口登山道の登山者数は、7月1日から8月31日まで、6合目の安全指導センターと6合目の山小屋前との合算で計測。過去最少の21年(5万4939人)を4万1710人(75.9%)上回る一方、コロナ禍前の19年(16万655人)を6万4006人(39.8%)下回った。

 今年、1日当たりの登山者が最多だったのは8月14日の3901人。3千人以上を記録した日は4日間で、昨年は1日間だった。

 市は、お盆期間中の不安定な天候や7月中旬以降のコロナ感染の急拡大で登山者数が伸び悩んだと分析。富士山有料道路(富士スバルライン)の営業時間が、コロナ禍前の24時間から午前3時~午後8時に短縮したことや、山小屋が収容人数を制限したことも影響として挙げた。

 富士山の開山期間は9月10日まで。市は「残りわずかだが、安全な富士登山のための啓発と指導を行っていく」としている。

(2022年9月2日付 山梨日日新聞掲載)

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