２０２２富士登山者アンケート［４］

登山鉄道構想４６％が賛成　約半数が環境保全理由に

　山梨県が検討している、富士山有料道路（富士スバルライン）上にＬＲＴ（次世代型路面電車）を敷設する「富士山登山鉄道構想」の賛否を尋ねたところ、「賛成」が４６．５％、「反対」が１９．０％と賛成が上回ったものの、「分からない」も３４．５％に上り、決めかねる人が多いこともうかがえた。賛成理由は交通量減少による環境保全や利便性の向上を挙げ、反対の理由では環境破壊を指摘した。

　賛成の理由回答では「車などの交通量が減り環境保全につながる」が４９．５％と最多。「観光や登山の利便性が良くなる」が３７．６％と続き、「観光スポットとしてイメージが良くなる」が１２．９％だった。

　反対の理由回答では「環境破壊につながる」が６３．２％と最も多く、「観光スポットとしてイメージが悪くなる」が２１．１％、「観光や登山の利便性が悪くなる」が１０．５％だった。その他として「活火山には不向き」「維持費がかかりすぎる」との回答もあった。