2022富士登山者アンケート[3]
入山料義務化賛成75% 実際に支払いも7割超
山梨、静岡両県などでつくる富士山世界文化遺産協議会の部会が検討する富士山保全協力金(入山料)の義務化について、登山者の7割以上が「賛成」として理解を示した。使い道は登山道維持補修や環境配慮型トイレの整備を望む声が多くを占めた。
義務化については「賛成」が75.5%、「反対」が6.5%、「分からない」が18.0%で、賛成の比率が高かった。今回の登山でも71.0%が実際に入山料を支払っており、登山者が必要性を感じて支払っている状況がうかがえた。
使い道(複数回答可)では、「登山道の維持補修」が80.5%と多数を占め、「環境配慮型トイレの整備」が73.0%と続いた。「救護所の運営」(39.0%)、「産業廃棄物の処理」(29.5%)、「自然保護団体への助成」(29.5%)、「文化的価値の発信」(25.0%)などの回答もあった。
義務化した場合の適切な徴収額は、現行と同じ「千円」が70.5%と最も高く、現行よりも安い「500円」が23.0%。倍となる「2千円」が4.5%だった。
徴収対象者については、5合目以上が72.0%と最多で、6合目以上が15.0%、山麓(1合目)以上が6.5%だった。
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