2022.8.05
山中湖底に泥堆積
最大90センチ、村 影響調査へ
山中湖村は、山中湖の湖底の環境現況調査結果を公表した。湖底に泥が堆積している場所があり、村は今後、泥の堆積の経緯や環境への影響を調べる方針。
村村民生活環境産業課によると、保養所などを所有する民間の調査会社から山中湖の湖底調査をしたいとの提案が村にあり、湖底の状況を可視化しようと村と共同で調査を実施した。
昨年12月と今年1月、湖に24カ所の調査地点を設け、小型カメラを取り付けた機材を水中に入れて湖底の状況を撮影。湖底の土を採取して地層も調べた。
調査の結果、水深が10メートルを超える深い場所では最大で90センチの有機物を含む泥が堆積していることが判明。プラスチックごみが確認された場所もあった。今後、汚濁が進むことで「悪臭やアオコの発生など、湖の環境がさらに悪化する可能性がある」と分析している。
村の担当者は「今後、泥が堆積した要因や泥による自然環境への影響を詳しく調べ、対策を検討していく」と話していた。
(2022年8月3日付 山梨日日新聞掲載)
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