2022.8.04

富士登山者 前年比1.8倍

7月4万719人 コロナ前の7割

 富士吉田市は1日、富士山吉田口登山道の7月の登山者数は4万719人だったと発表した。昨年同期の約1.8倍だが、新型コロナウイルス禍前の2019年同期の約7割。現在も感染が拡大していることから、市は8月もコロナ禍前の6~7割で推移するとみている。

 市富士山課によると、吉田口登山道が開通した7月1日から31日までの登山者は、6合目の安全指導センターと山小屋「里見平★星観荘」の合算で計測。7月上旬は天候の良い日が続き、コロナ禍前と同水準だったが、中旬以降は天候の悪い日が続き、全国的な感染拡大もあり、7割程度にとどまった。最も登山者が多かったのは7月30日で、3099人に上った。

 昨年同期の2万3072人を1万7647人上回ったが、コロナ禍前の19年を2万521人下回った。課の担当者は「登山者は戻りつつあるが、感染状況を踏まえて控えている人も一定数いる」とみている。

 8月以降は本格的な夏休みシーズンに入り、例年は登山者が増加する。担当者は「昨年よりは多くなるとみられるが、感染状況も未知数。コロナ禍前の6~7割程度で推移するのではないか」と話している。

 一方、ヘルメットの無料貸し出しは699個で、登山者に対する貸出率は1.79%。昨年の貸出率(1.71%)とほぼ同じだが、貸し出し個数は414個増えている。市は「安心、安全な富士登山のために啓発と指導を引き続き行っていく」としている。

(2022年8月2日付 山梨日日新聞掲載)

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