【富士山をきれいにする運動】環境美化の輪広がり願う

富士吉田で清掃開始奉告祭

ほうきや熊手で拝殿前を掃いて清める参加者＝富士吉田・北口本宮冨士浅間神社

　公益財団法人富士山をきれいにする会（野口英一理事長）は２４日、富士吉田・北口本宮冨士浅間神社で、本年度の富士山環境美化清掃開始奉告祭を行った。

　周辺市町村などから約３０人が参加。神事を行った後、野口理事長が「富士山の自然保護、環境美化活動の先駆者として、運動の輪がより一層広がっていくことを願い、活動を推進していく」と奉告文を読み上げた。

　参加者代表が神職からほうきや熊手を受け取り、拝殿前で「掃き初め」もした。富士吉田市の堀内茂市長は「私たちは力を合わせて富士山の大自然や富士北麓の環境を守らなければならない。そのことが多くの人に地域の恵みを分けることだと思う」とあいさつした。

　本年度の富士山環境美化クリーン作戦は、前期が８月６日に富士山５～６合目、後期は９月９日に５合目周辺で実施する。清掃活動にはこれまで、延べ１万１１８７団体、１４３万３６５４人が参加し、５３７０トンのごみを回収した。植樹総本数は８万５７４８本。

(2022年5月25日付 山梨日日新聞掲載)