「富士山の日」思いはせ…
3776メートル石段上り、日の出観賞、絵画展
「富士山の日」に当たる23日、県内ではさまざまな関連イベントが開かれた。富士山の標高(3776メートル)にちなんで石段を上るイベントや、日の出観賞会、絵画展など内容はさまざま。県内外から訪れた参加者が、新型コロナウイルスの感染対策を徹底しながら霊峰に思いをはせた。
やまなし大使を務める北杜市須玉町大蔵のトライアスロン選手栗原正明さん(34)は、身延町の身延山久遠寺で富士山の標高と同じ分だけ石段を駆け上がるイベントを企画。三門から287段の「菩提梯」を登り、男坂を下って戻る高低差約100メートルのコースを、約7時間半掛けて38往復した。知人ら約10人も参加した。栗原さんは「つらい瞬間もあったが、仲間に支えられて達成できた」と汗をぬぐった。
鳴沢村のふじてんスノーリゾートは、標高1400メートル地点にあるスキー場の展望デッキで日の出の観賞会を開催。家族連れなど18人が午前5時半にリフトでデッキに向かい、朝日に染まる富士山と眼下の街並みをカメラに収めるなどしていた。
このほか、富士吉田市のふじさんミュージアムは、著名な日本画家が和紙や絹本に描いた富士山の絵画展を始めた。13点を5月30日まで展示する予定で、横山大観(1868~1958年)などの作品が目を引いている。一方、同市のフジヤマミュージアムは、23日朝に撮影した富士山のポストカードを来場者に配布した。
県富士山世界遺産センター(富士河口湖町)などは富士山に関するクイズを解くスタンプラリーを実施。昭和・イオンモール(甲府昭和)などでは山梨、静岡両県の赤十字血液センターが富士山の日に合わせて献血を行った。
各イベント会場では検温や手指の消毒、参加者同士の間隔確保を徹底していた。
(2022年2月24日付 山梨日日新聞掲載)