2022.1.30
昨年の山岳遭難134人
山梨県警は27日、2021年の山岳遭難事故が116件(前年比5件増)、遭難者は134人(同2人増)で、いずれも過去5年間で2番目に少なかったと発表した。前年同様、新型コロナウイルス感染の影響で登山者が少なかったことが要因とみられる。
県警によると、死者数は前年と同数の12人、負傷者は5件増の51件だった。遭難が発生した山系をみると、都心から近い秩父が38件で最多。南アルプスの33件、大菩薩・道志の21件、御坂の17件が続いた。態様別では道迷いが34件で目立ち、滑落27件、転倒21件だった。
遭難者を年齢別にみると、50代が最も多く、全体の26.9%を占める36人。次いで40代24人、60代21人だった。居住地では東京が全体の35.8%を占める48人。次いで山梨が26人。
県警生活安全部の比留間一弥部長は「県外からの遭難者が多い。ツイッターなどを活用し、注意喚起していきたい」と述べた。
(2022年1月28日付 山梨日日新聞掲載)
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