2021.10.21

北麓キノコから放射性物質

基準超え10年連続

 山梨県は18日、富士北麓3市町村で採取した野生キノコ2点から国の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を上回る放射性物質を検出したと発表した。基準値を上回るキノコが確認されるのは10年連続。

 県林業振興課によると、13日に富士吉田、富士河口湖、鳴沢の3市町村で4品目6点を採取して検査。その結果、富士吉田市と鳴沢村で採取したキシメジから、1キロ当たり530~560ベクレルの放射性セシウムを検出した。

 野生キノコから基準値を上回る放射性物質が検出され、国は2012年10月に3市町村での出荷制限を指示。県は、採取や出荷の自粛を要請し、毎年、出荷制限区域の野生キノコを検査している。今季はこれまでに計6回採取、検査し、基準値を超えたのは9月下旬、10月中旬に続き3回目。県は採取などの自粛要請を継続することにした。

(2021年10月19日付 山梨日日新聞掲載)

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