2021.8.12
コロナ収束願いアマビエグッズ
富士山山小屋 木札、手ぬぐい製作
富士山吉田口登山道7合目の山小屋「鎌岩館」は新型コロナウイルスの早期収束を願い、災厄を払うとの言い伝えがある妖怪「アマビエ」をデザインした木札と手ぬぐいを製作した。岩佐克圭代表(42)が「コロナ禍でも足を運んでくれる登山者の心を癒やしたい」と企画した。
アマビエは女性や子どもたちに喜んでもらえるようかわいらしいデザインにし、「疫病退散」の文字を焼き入れた。木札は縦9.5センチ、横3.5センチで400円。宿泊者には数量限定で縦6.5センチ、横3.5センチのサイズをプレゼントしている。手ぬぐいは縦90センチ、横35センチで3種類のデザインを用意した。いずれも1800円。鎌岩館で販売している。
新型コロナの感染拡大の影響で、今年の宿泊予約は例年の2~3割に減少していて、「せっかく訪れてくれた登山者の心を癒やしたい」と新たな試みとして実施している。
また、写真投稿サイト「インスタグラム」で、鎌岩館から見える御来光の発信も始めた。「今年はコロナ禍で行けないけど、来年泊まるのを楽しみにしている」といったメッセージが寄せられているという。
鎌岩館は個室を増やしたり、空気清浄機やオゾン除湿装置、自動検温器を導入したりして感染症対策を徹底して営業している。岩佐代表は「今年は、新型コロナが収束するかもしれない来年に向けた準備期間。この機会に登山客へのサービス向上を考えていきたい」と話している。
(2021年8月10日付 山梨日日新聞掲載)
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