2021.3.14
織物業者の日常紹介
富士吉田、写真90点を展示
富士吉田市の地場産業である織物をテーマにした写真展「ハタオリマチノヒビ」が、同市富士見1丁目の複合施設「FUJIHIMURO」で開かれている。写真家が1年かけ、郡内織物業者の日常を切り取った写真約90点を紹介している。
新型コロナウイルスの影響で、例年市内で開いている織物製品などを販売するイベント「ハタオリマチフェスティバル」が中止になったことを受けて、市などが企画した。
写真家砺波周平さん(長野県)が昨年、富士吉田市や西桂町の織物業者を訪れた。生糸にねりをかける「撚糸」や生地を織り上げる「製織」、糸を染める「染色」、出荷する前の確認作業などを撮影。職人の真剣な表情や作業する手元などを切り取った写真や、工場で撮影した職人の肖像写真も並ぶ。
砺波さんは「新型コロナウイルスの影響で厳しい状況に置かれながら、織物業者は懸命に取り組んでいた。写真を通じて、地域の産業を知ってもらう機会になればいい」と話している。
写真展は21日まで。金、土、日、月曜、祝日開館。午前11時~午後5時。入場無料。
(2021年3月12日付 山梨日日新聞掲載)
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