2021.3.13
富士スバルライン時短を
北麓6市町村、県に要望
富士山観光シーズンに向け、富士吉田など富士北麓6市町村と富士五湖観光連盟は10日、昨年に引き続き富士山有料道路(富士スバルライン)の営業時間を短縮するよう求める要望書を県に提出した。
要望書は夜通し歩いて山頂を目指す「弾丸登山」を抑制するため、例年(昨年は除く)の夏山シーズンは24時間通行可能となる富士スバルラインの営業時間を午前5時半から午後6時までとするよう求めた。また、5合目に向かうバスやタクシー、マイカーに乗った人に、検温や体調の確認を求めるよう要望した。
昨年の夏山シーズンは新型コロナウイルス感染防止の観点から営業時間は午前7時から午後5時(下りは午後6時)だった。
富士吉田市の堀内茂市長ら7人が県庁を訪れ、若林一紀副知事に要望書を提出。若林副知事は「今年の夏は何とか富士山を開山させたい。クラスター(感染者集団)を出さないことが大原則だ。要望については真摯に受け止め、知事に伝える」と応じた。
昨年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、山小屋や救護所が休業。登山道の維持管理ができなくなるとして、県は吉田口登山道を閉鎖した。今夏について、昨年12月の会議で開山期間を7月1日~9月10日とすることを決めており、県や地元自治体は開山に向け準備を進めている。
(2021年3月11日付 山梨日日新聞掲載)
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