富士登山のあり方に関する提言
2020年12月、富士五湖観光連盟(山梨県)が、富士登山のあり方に関する七つの提言をまとめた。登山家や山小屋関係者、研究者など専門家の意見を参考に、無理して登頂しないことや富士講の歴史に思いをはせることを呼び掛けている。2020年の夏山シーズンは新型コロナウイルスの影響で富士山の登下山道が閉鎖となり、山頂まで登ることができなかったことを踏まえ、富士登山の意味を見つめ直す機会にしようと企画。
提言は、登山家の野口健さんや富士登山ガイド、富士山吉田口旅館組合や県富士山科学研究所の担当者などによる意見を踏まえてまとめた。
提言書では「麓の町や富士山5合目に宿泊し、2泊3日でゆっくりと登山しよう」「山頂に行くことがすべてではない。無理をせず、宿泊した山小屋からご来光を拝んでみよう」「富士講の歴史に思いをはせよう」などと呼び掛けている。
提言書は富士登山ツアーを企画する旅行会社などに送付した。
富士登山のあり方に関する提言
1 富士山は、もう1泊して、2泊3日でゆっくりと登ろう!
2 宿泊した山小屋の前で御来光を拝んでみよう!
3 無理に登頂せず、自分の行けるところまで登ろう!
4 昼間に歩く楽しさを見直そう!
5 「富士講」の歴史に思いをはせて登ろう!
6 富士山でしか見られない自然を楽しもう!
7 ガイドツアーで満足度をさらに高めよう!
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