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2020.10.23 所属カテゴリ: 山日紙面で見る富士山 / 10月 /

女人天上史跡いつまでも 富士山2合目に碑建立

 富士吉田市のすそ野路研究会(田辺功会長)によって発見された富士山2合目の女性富士山遥拝所・女人天上の史跡碑建立、除幕式は、22日富士山2合目で行い、石原茂同市長をはじめ同研究会員、市、市教委関係者ら40人が参加した。

 式はうっすらと原生林の生い茂る遥拝所で午後2時から始まった。富士講にとって重要な意味をもつ史跡とあって、まず、同研究会主催の神事を行い、続いて「史跡・遥拝所女人天上」の碑が田辺会長から石原市長に移管された。除幕式は市主催で行い、関係者代表らが紅白のテープを引くと、高さ1.6メートル、24センチ四方のインド産黒みかげ石が姿をみせた。

 同研究会が7月27日に史跡を発見し碑の建立にこぎつけた。同研究会は明治5年、富士山が女人登山解禁になって以来、所在を知る人も少なくなった女人天上の現場探しを始め、古文書・古絵図を資料に2回目の山行で発見した。

 60年に一度の御縁年の年の一大発見となり、同市教委も富士山信仰の重要史跡として10月15日に「史跡 富士山遥拝所女人天上」として市指定文化財とした。史跡は滝沢林道を2合目まで登り、さらに原生林のなかへ入ったところ。同市では一般の遥拝所への訪問のため、自然破壊に及ばない程度で道順整備をする方針である。 【当時の紙面から】

(1980年10月23日付 山梨日日新聞掲載)
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