クニマス「野生絶滅」に分類
国際自然保護連合(IUCN)が、世界の絶滅危惧種を集めたレッドリストの最新版を2019年7月に公表。2010年に西湖で生息が確認されたクニマスは、人の手が加わらない環境では絶滅したとされる「野生絶滅」に分類された。クニマスは山梨県が保全に向けた取り組みを続けている。
クニマスは秋田県・田沢湖の水質悪化で1940年ごろ絶滅したと考えられていたが、富士河口湖町の西湖で2010年に発見された。1935年に田沢湖から移された卵から生まれた個体の子孫が生き延びたとみられる。環境省も2013年に「野生絶滅」と評価していた。
山梨県は2011年度から、県水産技術センター忍野支所で、クニマスの養殖に向けた研究に取り組んでいる。
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