富士一望、新たな観光名所に
山梨県西桂町の住民有志でつくる団体が同町下暮地の「競馬山」と呼ばれる山に遊歩道を設置。富士山を一望できるようにするため山頂も整備。新しい観光名所として町内外に広くPRする。
競馬山は富士急行線三つ峠駅から北東約500メートルに位置する標高685メートルの山。明治末期に娯楽として地域住民による競馬が行われていたという。山頂には1周約500メートルの馬場跡が残る。
住民有志は競馬山を観光地にしようと「競馬山桜の会」を設立、遊歩道の整備に当たった。
最短ルートで登れるように麓からマツやスギ、ササで覆われていた斜面を切り開き、伐採で出た丸太約90本で階段を造った。2018年11月に登山口から山頂まで徒歩で約15分のルートが完成。
山頂では富士山を見られるように低木を伐採。山頂にあった「丸子神社」のほこらの周囲には丸太を立て、縄で結んで囲むなどした。また、山頂にあった桜の大木は恋人が寄り添った姿に見えることから「恋人桜」と名付けた=写真。また、富士山と桜が同時に楽しめるよう、斜面や山頂に桜を植林する。
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新たな観光スポットをつくろうと2020年10月、町内の登山愛好家らが競馬山山頂に「幸せの鐘」を設置。ハイキングを楽しむ地域住民に親しまれている。
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