2019.7.04
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ぐんないスポット探訪 /
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八朔祭の屋台展示庫(都留市)
「江戸期の文化」常設
毎年9月1日に開かれる、郡内3大祭りの1つ都留市の「八朔(はっさく)祭」で繰り出される4台の大型屋台。市博物館「ミュージアム都留」で、このうち1台が常設で飾られているが、上谷2丁目の国道139号沿いにある屋台展示庫では、残る3台を年間通じて見学することができる。
屋台は1980年代後半に復元が始められ、2002年までに4台が完成した。同市中心部の早馬町、新町、下町、仲町の各屋台保存会が、それぞれ管理している。
展示庫は、復元された屋台の保管・展示スペースとして1996年にできた。一面ガラス張りの展示庫内に3台が収容され、外から常時見学でき、1台は1年交代で博物館内に飾られる。ただし、祭り当日に屋台を彩る豪華な「飾幕」は、いずれも博物館の収蔵庫などに保管されている。18世紀後半から19世紀初頭にかけて作られた貴重なもので、空調設備がない展示庫では傷む恐れがあるためだ。
展示庫を管理する同博物館の学芸員奈良健三さんは「屋台は近世における都留の繁栄の象徴。多くの人に江戸期の地方文化の一端に触れてほしい」と話している。
■所在地 山梨県都留市上谷2
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