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2020.2.02 所属カテゴリ: ぐんないスポット探訪 / 鳴沢村 /

鳴沢氷穴

年中ひんやり神秘の世界

鳴沢氷穴

1100年以上前に溶岩流がつくり出した「鳴沢氷穴」

 1100年以上前に長尾山の噴火で流れた溶岩流が作り出した「鳴沢氷穴」。薄暗い洞窟内には富士山から湧き出た伏流水が凍ったとされる氷の世界が1年を通じて広がり、夏場はひとときの涼を求めて、多くの観光客が訪れる。1929年12月17日には、国の天然記念物に指定されるなど、地質学上でも貴重な洞窟となっている。

 氷穴は環状型で総延長153メートル。ひんやりとした空気に包まれていて、幅は1.5メートルから11メートル。高さは0.9メートルから3.6メートルと、複雑な地形が特徴的。洞窟内の気温は氷点下5度から暑いときでも2、3度ぐらいに保たれている。

 江戸時代から大正時代にかけては中で氷を保存していたとされ、四角い氷を積んで当時の様子を再現した“氷の貯蔵庫”は見どころの一つ。また、冬の間に天上から落ちた水が固まった天然の氷柱は3月から4月にかけてが見ごろとなる。

 鳴沢氷穴は1100年以上前、長尾山の噴火の際に流れ出た溶岩流によってできた。富士山の周辺に大小さまざまな洞窟があるなか、富士河口湖町の富岳風穴と並ぶ代表的な洞窟で、訪れる観光客は氷に触れるなどして神秘的な世界を満喫している。

 ■所在地 山梨県南都留郡鳴沢村8533

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