2019.7.09
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ぐんないスポット探訪 /
富士河口湖町 /
富士ケ嶺公園(富士河口湖町)
散策楽しめる場に“再生”
富士ケ嶺公園は1998年、山梨県の旧上九一色村がオウム真理教(アーレフと改称)の施設「第1上九地区」の跡地を利用して整備した。約7000平方メートルの広大な敷地は当時の状況から一転、静けさを取り戻し、地域や観光客の散策ポイントになっている。
第1上九地区には、かつて「サティアン」と呼ばれる教団施設があった。教団撤退後、旧上九一色村が跡地利用の第1号として施設を解体し、散歩の楽しめる自然公園にしようと造成した。
散策道は平石が敷いてあり、途中には富士山を仰ぎながら休憩できるあずまや、トイレを設けた。花壇もあり、地元住民がマリーゴールドなどを植栽してきた。
一方、同所は教団による信者リンチ殺人の現場で、西側には亡くなった信者を供養する高さ約1メートルの慰霊碑が建立されている。慰霊碑という文字しか刻まれていないが、近くに住む40代男性は「慰霊碑を見ると、当時の忌まわしい記憶がよみがえる。一連の事件を風化させないためにも、多くの人に立ち寄ってもらいたい」と呼び掛けている。
■所在地 山梨県南都留郡富士河口湖町富士ケ嶺
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