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これまでの経過

富士山や富士山の世界遺産登録に関するこれまでの経過

1952年11月 文部省が富士山を特別名勝として指定
1978年 3月 山梨県が富士山保存管理計画を策定
1994年 6月 山梨、静岡両県の自然保護団体などで構成する「富士山を世界遺産とする連絡協議会」が署名を添え、国連教育科学文化機関(ユネスコ)に推薦を働き掛けるよう求める要望書や請願書を国や衆参両院に提出
11月 山梨、静岡両県の文化・自然保護団体で組織する「富士山を考える会」が衆参両院議長に請願
12月 世界遺産リストへの登録に関する請願を衆参両院で採択
1995年11月 環境庁、山梨、静岡両県、地元市町村で富士箱根伊豆国立公園地域環境保全対策協議会を設置
1998年11月 山梨県と静岡県が富士山憲章を制定
2000年11月 文化財保護審議会の世界遺産条約特別委員会が、富士山を世界遺産候補として推薦すべきだとする報告をまとめる
2003年 5月 世界自然遺産の候補地を選定するための国の検討会が最終候補地を選定、富士山と南アルプスは落選
6月 山本栄彦知事が6月定例県議会で、富士山の世界文化遺産登録を目指す方針を表明
2004年 9月 県教委が富士山保存管理計画の見直しに着手
2005年 4月 政治、経済、文化など各界代表者の呼び掛けで「NPO富士山を世界遺産にする国民会議」が発足
7月 山梨、静岡両県が文部科学省と文化庁に対し、富士山の世界文化遺産登録に向けての要望書を提出
10月 県庁に山本知事を本部長とする「富士山世界文化遺産登録県推進本部」が発足
11月 県と富士北ろく5市町村などが「富士山世界文化遺産登録県推進協議会」を設置(06年3月に西桂、身延両町が参加)
12月 山梨、静岡両県合同の推進会議が発足
2006年 4月 山梨、静岡両県関係の国会議員が「富士山を世界遺産にする国会議員の会」を立ち上げる

 

日本国内の世界遺産

富士山

世界文化遺産登録に向けた活動が本格化している富士山=山日YBSヘリ「ニュースカイ」(NEWSKY)から

■自然遺産
 ▽白神山地(青森、秋田)=登録1993年
 ▽屋久島(鹿児島)=1993年
 ▽知床(北海道)=2005年

■文化遺産
 ▽法隆寺地域の仏教建造物(奈良)=1993年
 ▽姫路城(兵庫)=1993年
 ▽古都京都の文化財(京都、滋賀)=1994年
 ▽白川郷・五箇山の合掌造り集落(岐阜、富山)=1995年
 ▽原爆ドーム(広島)=1996年
 ▽厳島神社(広島)=1996年
 ▽古都奈良の文化財(奈良)=1998年
 ▽日光の社寺(栃木)=1999年
 ▽琉球王国のグスク及び関連遺跡群(沖縄)=2000年
 ▽紀伊山地の霊場と参詣道(三重、奈良、和歌山県)=2004年
  (富士山を世界遺産にする国民会議の資料から)

○ズーム

世界文化遺産 建造物や遺跡などを国際的に保護するため、1972年にユネスコ総会で採択された世界遺産条約に基づき、世界遺産委員会が登録する。「記念工作物」「建造物群」「遺跡」に分けられ、芸術や信仰など精神活動の母体となる「文化的景観」も対象。登録には(1)顕著で普遍的な文化的価値がある(2)登録申請区域に文化的価値の大部分を含む(3)適切な保護管理の仕組みがある-などの条件を満たす必要がある。

(2006年6月26日付 山梨日日新聞掲載)
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