2019.5.24
所属カテゴリ:
富士山噴火に備える /
特集(山梨日日新聞特集から) /
西桂
三ッ峠から火山泥流の恐れ
西桂町のマップには、溶岩流が1日以内に到達するなどの被害が予想される1-3次ゾーンの色分けがない。火砕流や噴石などによる被害の可能性はほとんどないと考えられている。
ただ大噴火の場合、数日で溶岩流が町全体に及ぶ可能性があり、マップでは国道139号沿いの市街地のほぼ全域を「大噴火時の避難ゾーン」とした。町は「大噴火の可能性は極めて低いが、町民らの防災意識を高める目的で避難ゾーンを示した」という。
富士山に積雪がある時期に噴火した場合、雪を溶かしながら斜面を流れ下りる「融雪型火山泥流」が富士吉田市方面から発生し、桂川沿い一帯を中心に広がる可能性がある。また火山灰が降り積もった場合、三ツ峠や倉見山などから火山泥流が流れる恐れもある。
災害時には、火山灰によって車の運転が困難になり、国道139号の渋滞など交通事情の悪化も予想される。町外に勤務する人などは帰宅が困難になる可能性がある。町は「避難指示や避難勧告が出るまでは、家の中にいることが一番安全」とし、むやみに外出したり、移動しないよう呼び掛けている。
マップでは、富士山噴火が町に及ぼす影響について活字で掲載。土石流や融雪型火山泥流への対応についてポイントをまとめたほか、噴火時の注意点なども掲載している。
【噴火への備え 富士山防災避難マップから】
広告