2019.5.24
所属カテゴリ:
富士山噴火に備える /
特集(山梨日日新聞特集から) /
北麓全域
溶岩被害3段階で予測
避難マップは(1)火口ができる可能性が高い「一次避難ゾーン」(2)溶岩流が3時間以内に到達する「二次ゾーン」(3)溶岩流が24時間ほどで達する「三次ゾーン」-に区分。富士山に積雪がある時期については、山腹の雪が溶け高速で流れる融雪型火山泥流の避難ゾーンも示した。
富士北麓全域では、山頂を中心としたエリアが一次ゾーンとされ、富士山5合目、鳴沢村のスキー場「ふじてんスノーリゾート」なども含まれる。一次ゾーンは、気象庁から火山活動への注意を促したり噴火の可能性を示す臨時火山情報が出た場合に、登山や観光の自粛、速やかな避難などの対応が求められる。
二次ゾーンは、鳴沢村や富士河口湖町富士ケ嶺の別荘地などが「圏内」に。噴火の可能性を告げる臨時火山情報が出た時は避難の準備、身体に危険が及ぶ可能性がある緊急火山情報が出た場合は、危険エリアからの避難が必要となる。
富士吉田市や富士河口湖町の市街地の一部は、時間的な余裕が比較的あるとされる三次ゾーン。だが「火口ができる位置などによって被害予測は大幅に変わる可能性がある」(同協議会)ため、噴火時には火山情報を踏まえた、迅速な対応が求められる。
【噴火への備え 富士山防災避難マップから】
広告