2018.12.26
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山日紙面で見る富士山 /
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六角堂が完成 河口湖の沖合に
河口湖町教委などが河口湖沖合に建設を進めていた町文化財の川窪寺屋敷保存施設「六角堂」が完成し、25日に落成式が行われた。
式には地元住民や町議、役場職員ら約30人が出席。同寺屋敷を所有していた妙法寺の大橋周光住職が読経するなどして完成を祝った。
建物は八木崎公園から約110メートル沖合の小島に建設した。総ヒノキ造りで、高さは約6.7メートル、屋根の幅は約8メートル。建物内の一部にソーラーシステムを設置し、夜間は照明で照らす仕組みとなっている。小島は水鳥の住む所となっているため、建物の基礎には自然石を利用した。
小島周辺には昔、日蓮宗の妙法寺があったが、1559年の大雨で湖底に水没し、寺は移転新築された。1990年、水没した川窪寺屋敷など妙法寺の跡地が町の文化財に指定されたことを受け、壇家や地元住民らが建物跡の保存を要望していた。町教委などは、河口湖新放水路の完成で湖の水位が安定したことから、町指定の文化財を示す保存施設として「六角堂」の建設に着手した。
1994年9月に基礎造成を始め、4月から本体工事を行っていた。総事業費は約4400万円。 【当時の紙面から】
(1995年12月26日付 山梨日日新聞掲載)広告