2018.3.14
所属カテゴリ:
山日紙面で見る富士山 /
3月 /
富士山世界遺産登録へ署名開始 山梨、静岡の連絡協議会
山梨、静岡両県の自然保護グループなどで組織する「富士山を世界遺産とする連絡協議会(山梨県代表・内藤富士山の環境保全を考える会会長、静岡県代表・杉山県自然保護協会会長)」は13日、富士山の世界遺産登録を目指す署名活動を開始した。山梨県側協議会は富士吉田市民会館で各種団体を対象に説明会を開き、静岡県側協議会は静岡市の青葉公園で街頭署名活動を展開し、それぞれ協力を訴えた。3カ月で100万人の署名を目指す。
富士吉田市民会館には協議会に参加する富士北ろくの自然保護団体のほか、富士五湖青年会議所、富士吉田商工会議所青年部、河口湖ロータリークラブ、富士山をきれいにする会など14団体約20人が出席した。
山梨県側事務局から富士吉田市の動物写真家中川雄三さんが世界遺産条約の内容や目的、効果、指定の手続き、協議会のこれまでの活動などについて説明し、署名活動への参加を呼び掛けた。
中川さんは「推薦には地元住民の活動が大切。山梨側では一般住民の働き掛けが少なかったが、署名活動によって住民が意識を持っていることを行政側にアピールしたい」などと協力を求めた。
説明を受けた各種団体は今後それぞれの会で協議し対応を決めていくが、各団体には署名用紙が配られ、各会ごとに署名集めに取り掛かる。
一方、静岡県側協議会は午前10時半から約4時間半にわたって街頭署名活動を展開し約6000人の署名が集まった。
協議会は今後、富士山シンンポジウムや富士山の一斉観察会、一斉署名活動などを計画している。6月にも、富士山を自然、文化両面を備える複合遺産としてユネスコに推薦するよう署名を添えて国などに陳情する。【当時の紙面から】
(1994年3月14日付 山梨日日新聞掲載)広告