2018.6.30
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山日紙面で見る富士山 /
6月 /
富士山の新下山道が完成 パトロール隊結成 県警と富士吉田市
あす7月1日お山開きの富士山吉田口の新下山道が29日完成した。昨年8月の大落石事故を教訓に、県が18日から工事を進めていたもので、7月1日の山開きから使用する。
新下山道は本八合富士山ホテルを起点に江戸屋-つばくろ東沢-お中道-6合目雲海荘までの3.85キロ。道幅は1.5メートルから3メートルあり、最大斜度は35度となっている。また、指導標14本、案内板3本、落石注意の標識3本を設置したほか、立ち入り禁止となる砂走り入り口に、鉄さく(長さ20メートル、高さ1.5メートル)をつけた。
また、新下山道の起点付近は地表が凍り、ブルドーザーでの開設ができなかったため予定を一部変更、当面、富士山ホテルから元祖館まで一度下り、そこから江戸屋に行くルートをとった。同日、現地調査した鷹左右忠県観光課長は「万全を期した。県警などから意見が出ている避難小屋については検討するが、当面はパトロールの強化で対処する。小屋に代わるものとして、7-8合目間に休憩用の広場を造りたい」と語った。
新下山道を中心に安全指導するパトロール隊は、24時間常駐の6合目安全指導センターのほか、本8合など3カ所の“勤務時間”を延長することになった。
一方、県警は29日午前10時から県警本部玄関前で県警富士山警ら隊(21人)の結成式を行った。富士吉田市も同日、富士浅間神社で市職員の富士山安全パトロール隊(隊長・白須孟助役、隊員39人)の結団式を行った。【当時の紙面から】
(1981年6月30日付 山梨日日新聞掲載)広告