富士山有料道路の通行台数
富士北麓と5合目を結ぶ富士山有料道路(富士スバルライン)は、開通から50年が過ぎた。この間、富士登山の起点は麓から5合目に主流が移り、5合目は年間20万台以上が訪れる一大観光地となった。
山梨県道路公社によると、富士スバルラインは1964年4月1日に開通。麓の料金所から5合目まで、車で40分程度という手軽さから利用は伸びた。
開業年に約15万台だった通行台数は、1969年度には30万台を突破。近年は20万台以上で推移したが、2014年度は約18万9000台と減少。夏季マイカー規制期間の大幅延長により同年7~8月の通行台数が、前年同期に比べ44.9%下回ったことが要因の一つに挙げられている。2015年度は県が9月15日~11月30日の平日(49日間)に通行無料化を実施。乗用車や軽乗用車、バイクなど無料対象車の利用台数が前年同期を82.1%上回った。以降20万台で推移。
2020年度は、道路の補修工事および雪崩や落石の発生状況の調査による全面通行止め(4月下旬~6月中旬)、また新型コロナウイルス感染拡大防止における全国規模の緊急事態宣言やスバルライン通行台数の制限(6月中旬~9月上旬)、さらに夏山シーズン中の登山道の完全閉鎖などの影響で、利用台数が大幅に激減した。
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富士山有料道路(富士スバルライン)の通行台数[直近]
2011年度 212,409台
2012年度 236,907台
2013年度 226,657台
2014年度 189,800台
2015年度 239,197台
2016年度 219,609台
2017年度 209,525台
2018年度 233,127台
2019年度 211,769台
2020年度 68,425台
※山梨県道路公社調べ。「上り+下り」を1台とカウント。
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