山肌照らす「赤富士」と「紅富士」
「赤富士」=写真左上=と「紅富士(べにふじ・あかふじ)」=同下。どちらも富士山の山肌が日光で照らされた様子をさすが、見ることができる季節が異なる。
「赤富士」は夏の朝、山の地肌が日光で暗褐色に色づいた状態とされていて、葛飾北斎の浮世絵版画「冨嶽三十六景」の中でも、赤富士を描いた「凱風快晴」は傑作として広く知られている。
一方で、「紅富士」は真冬の朝夕、雪が積もった白い斜面が光で照らされ、鮮やかな紅色に染まった状態のことをさすという。
美しい赤富士、紅富士はいずれも空気が澄んでいるときに見られるようだ。
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