富士山やさい
標高差が最大約600メートルある地理的条件を生かして、山梨県の富士北麓地域で生産される野菜。富士北麓地域は、富士山の火山灰が降り積もってできた土と、富士山からの清らかな水、そして昼夜の気温差が10度以上になる特徴があり、さまざまな野菜が長年栽培されている。富士山の恵みを受けて育ったこの地域の野菜に、「富士山やさい」という統一ブランドを冠し、販路拡大と品質や知名度向上が進められている。
2010年2月に発足した「富士山野菜生産者協議会」が取り組んでいる。標高差を生かし、同じ品目の野菜を長期的、安定的に出荷する体制を整える。同協議会は、富士山のふもとの地域の生産者グループに所属する野菜生産者で構成され、3JA、8市町村、県が支援機関として活動を支えている。これまでにロゴマークも決定した。富士山をイメージしたデザインで、茶色、緑、赤などの色の重なりで野菜を表現している。また、パンフレットも製作。「富士山やさい」の特色を広く知ってもらえるように、野菜の種類や特徴などをカラー写真とともに紹介している。
「富士山やさい」は、トウモロコシ、トマト、クレソン、河口湖レタス、鳴沢菜、キャベツ、キュウリ、ユウガオ、ふゆ菜、やまといも、ブロッコリー、カリフラワー、干し芋をはじめとする、果菜類、葉菜類、根菜類、加工品と多岐にわたる。販売場所は、都留市農林産物直売所、観光摘取り(都留市)、道の駅どうし、山中湖花の都公園、JA北富士河口湖物産館、道の駅なるさわ物産館、JAクレイン忍野支店農産物直売所、道の駅富士吉田など。2013年7月からは、富士河口湖町や富士吉田市内のスーパーでの販売も始めた。販売場所には、ロゴマーク入りののぼり籏が掲示されている。
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