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災害時への備え

 

富士山防災の拠点開所

 国土交通省富士砂防事務所が山梨県富士河口湖町小立に、富士山の噴火・土砂災害対策の山梨県側の拠点となる「富士山北麓火山防災ステーション」を2019年に開所。富士山北麓の防災監視体制を強化するとともに、災害被害の軽減に向けた工事を進める。

 

山小屋アンテナ新調

 富士山の山小屋関係者らでつくる「富士スバルライン自主防災協議会」が、2019年夏シーズンの営業に合わせて無線機のアンテナを新調。噴火などの災害時に警察や消防などと円滑に情報交換するため、吉田口登山道の全山小屋に配備。アンテナは約60センチ。

 

ヘルメットの貸し出し

 富士山安全指導センター運営協議会が、突発的な噴火や落石などに備え、2017年の夏山シーズンから同センターでヘルメットを希望する登山者に貸し出す。デポジット制で貸し出し時に預り金が必要、返却時に返金する仕組み。2019年は2000円/個。

 

窓ガラス飛散を防止

 富士山の噴火に備え、吉田口旅館組合が2016年7月から、山小屋の窓ガラスに飛散防止のフィルムを貼る作業を始めた。2016年夏は3軒に施し、将来的にはすべての山小屋に設置する計画。富士吉田市が進める火山防災対策の一環で、噴火した際の噴石や震動で室内に窓ガラスが飛び散ることを防ぎ、宿泊者の安全を確保する。

 

スマホアプリで防災情報

 2016年7月から山梨県と都内のシステム開発会社が、スマートフォンのアプリを通じ、富士山の登山者に防災情報を知らせるシステムの運用を開始。スマホ用無料アプリを利用し、登山者が地図上で現在地を確認でき、噴火時には火口の位置や避難経路などの情報を提供。日本語のほか、英語、中国語、韓国語に対応。

 

噴火避難マップ作成

 2016年に山梨、静岡両県が、富士山噴火に備え、登山者らの避難の方向や経路を示す避難ルートマップを作成。富士山全体で10の避難パターンを示す。日本語のほか、英語、中国語、韓国語に対応。マップは、山梨県の防災関連情報を掲載するインターネットの専用サイト「やまなし防災ポータル」から取得可能。富士山の山小屋など関係施設にも掲示。

 

富士山ガイドAED携行

 2016年夏から富士吉田市内の企業などが、富士山で登山ガイドが自動体外式除細動器(AED)を携行しながら登山客を案内する「富士山アウトドアセーフティープロジェクト」を始動。7月10日以降に「富士山登山学校ごうりき」を運営する合力が主催するツアーなどでガイドが携行。

 

緊急情報受信アンテナ設置

 2016年に緊急情報をいち早く受信できる衛生携帯電話用の屋外アンテナを設置。また登山者が居場所を把握しやすいよう、標識に管理番号と緊急連絡先の電話番号を記載。

 

防災備品を配備

 山小屋にヘルメットや防じんマスクなど登山者用の防災備品を配備。富士吉田市から補助を受け、ヘルメット、防じんマスク、ゴーグルを購入。5合目から8合目の全16施設に配備、突発的な噴火の際は登山者に利用。

 

サイレン機能付きスピーカー配備

 吉田口登山道にサイレン機能付きのスピーカー4台を配備。山小屋などに配備し災害時はサイレンを鳴らして、登山客に危険を知らせる。配備したのは乾電池を使用するタイプのスピーカー。災害時は県の現地連絡本部が指示したときなどに、山小屋関係者らがサイレンを鳴らす。

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